結果だけを見ていいとこ取りしようと考えると間違った情報を鵜呑みにしてしまう。

こんにちは!スナフキンです。夏が終わり増量を本格的に始めたのですが、最近体重が伸び悩んでいるので少し炭水化物の量を増やそうと考えています。たんぱく質の量については、どの食品にどの程度含まれているのか、だいぶ覚えてきましたしかなり意識するので十分に取れているのですが、炭水化物の量の調節は未だに難しいです( ;  ; )

さて、筋トレをしていると比較的「健康に関する科学的(?)な事実」に詳しくなると思います。今日の話題はこれで、もう少し広い言い方をすると「科学的な事実に基づいた」行動というのは本当に科学的か、そしてそれを知った人々は本当に合理的な行動をできているかということです。と言われても抽象的すぎて何の話かわかりづらいので、具体例をあげてみます。

「トレーニングを週4回以上する人は、部位を分けて筋トレしなければならない」の真意は伝わっているか。

この言葉は事実。

先日Twitterの筋トレアカウントでタイムラインを眺めていると、「トレーニングを週4回以上する人は、部位を分けて筋トレしなければならない」というありがたい筋トレライフハックが流れてきました。最初に誤解なきように言っておくと、この一文は嘘偽りなき事実です。しかし、これを読んだ筋トレ知識のない人はある誤解をする可能性があります。

これは「筋トレを週3回以下しかしない人は、部位を分けなくて良い」と同義か。

それは、「筋トレを週3回以下しかしない人は、部位を分けなくて良い」という誤解です。本当は、3回以下の場合にも分ける必要がある場合と必要ない場合とがあるのですが、これを理解するためにはそもそもなぜ、最初の「トレーニングを週4回以上する人は、部位を分けて筋トレしなければならない」という結果が導かれるのか、その過程を知る必要があります。

これは、「筋肉痛がある、すなわちまだ筋繊維が回復していない筋肉を鍛えるとむしろ筋肉が小さくなってしまう可能性がある」ことから導かれる結果です。筋トレを週に4回以上するということは、1週間は7日ですから必ず1回は連続で筋トレをすることになります。つまり、部位を分けずに筋トレをしていると、必ず2日連続で同じ部位を鍛えることになり、これがまずいのです。

ここまで読めば何を言いたいかあらかた分かると思いますが、上の事実から「たとえ週3回以下しか筋トレをしない場合でも、2日以上連続で筋トレする場合は部位を分けなければならない」ことがわかります。

まとめると、部位を分けるかどうかを決めているのは筋トレの回数ではなく、筋トレを2日以上連続でやる可能性があるかどうか、であるということです。

ものごとは事実から解釈の方向に進めば進むほど、誤解される可能性は高くなる。

上の例であげたことをもっと抽象的に言うと、「ものごとは事実から解釈の方向に進めば進むほど、誤解される可能性は高くなる。」となります。先ほどの例で言うと、「回復していない筋肉に強い負荷をかけると、結果として筋肉が小さくなる可能性がある」というのが事実ですが、それを解釈すると「トレーニングを週4回以上する人は、部位を分けて筋トレしなければならない。」となるのです。あらゆる科学的事実は日常生活などに応用される際、大なり小なり解釈を加えられます。そしてその解釈がされればされるほど、事実から遠のき、誤解を生む可能性が高くなります。もう一例をあげるなら、「プロテインを取りすぎると腎臓の疾患になる」というものもあります。これは、「腎不全の患者のような腎機能が弱っている患者は、たんぱく質を摂取しすぎるとさらに腎機能が弱まる」そして、「たんぱく質の過剰摂取は臓器に負担をかける」という研究結果とから生まれた誤解ですが、両者はきちんと前提条件を与えられていれば正しいですし、後者については過剰摂取とは一体体重1kgに対して何gほどのことを言っているのか、数値を調べればこのような誤解は生まれなかったかもしれません。

このような誤解が生じる原因は、情報を提供する側と提供される側双方の科学リテラシーのなさにあります。科学研究は、一定の条件を与えられた状態で行われます。そして、情報発信者はこうした研究結果を、「自身の考えを補強するための道具」として使います。これ自体は全く問題だとは思いませんし、むしろ研究者が時間と手間を費やして得られた知見を人の役に立つ情報として発信することは、多くの人の利益につながるでしょう。しかし、最近はこうした研究結果を「なんとなく科学的っぽいことを言って信頼を得る」ことや「結論ありきで知識のない相手を納得させる」ことに使う人が多くいるように感じます。怪しいサプリメントや健康食品の紹介などはまさにこうした記述に溢れており、これはこのような情報発信者読者が、事実を伝えることよりも、商品の紹介を介して得られるアフィリエイト収入などに目が向いているためだと考えられます。

とはいえ、こうした情弱を狙った商売がなくなることはおそらくありませんし、中にはそもそも悪意などなく善意で間違えた、あるいは誤解を与えるような情報をくれる人もいます。(僕はこういう人こそもっとも反省すべきだと思いますが…)僕たちにできることは、「なんだか科学的っぽいことを言っている人を簡単に信じず、自分の頭で考える。そして考えるための知識がないのであれば、信頼できる情報源を使って自分の手で調べて判断する。」ことです。

19世紀以降自然科学が発達し、猫もしゃくしも科学と言った様子で絶対的に信じられている、そして科学的という言葉を使うとなんだか信頼性が増すような時代に生きている僕たちは、簡単に騙されてしまわないように正しい科学リテラシーをつけねばなりません。

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