人工甘味料は危険でなるべく摂取すべきでないという意見について。プロテインが健康に与える影響は?

こんにちは!スナフキンです。熱海に一泊二日で温泉旅行に行っていたのですが、旅行中に持参したプロテインを飲んでいたら、一緒に行った友人に変なものを見るような目で見られました。日本でも筋トレ大国アメリカのように筋トレに対する理解が深まり、トレーニーのみなさまが僕と同じような悲しい思いをしない世の中になったらいいですね(T ^ T)

プロテインは健康に悪くないのか。

さて、この例のように非トレーニーの方の前でプロテイン(ここで言っているのは、たんぱく質という栄養素の意味ではなく、プロテインパウダーのこと)を飲んでいると良く聞かれるのが、「それって健康に悪くないの?」という質問です。栄養学について全く知識がない人に向けた最も基本的な回答としては、「プロテインは70%以上がタンパク質でできたただの粉だから、細かいことは置いておくととりあえず鶏肉をたくさん食べてるのと変わりない。むしろ普段から栄養バランスを考えないで、アルコールや脂質や糖質を際限なく摂取してる一般の人よりは、プロテインを毎日飲んでしっかりたんぱく質、糖質、脂質のバランスを考えた食事をしてるトレーニーの方がはるかに健康的だよ。」などでしょうか。

たいていの方はこれで納得しますし、たとえ納得してなくてもこれ以上興味もない栄養学のウンチクを聞かされるのはうざいなと思って深入りしてきません笑しかし、少し好奇心旺盛な人や頭が良い人はこの説明だと納得しないことがあります。なぜなら、プロテインを構成する物質が70%以上たんぱく質だったとして、たとえたんぱく質を多量に取ること自体に健康上の危険性がないとしても(細かいことをいえば、たんぱく質の取りすぎは内臓に負担をかけますが、本記事ではそれは置いておきましょう。)、残りの30%に危険な物質が含まれていないことを、上記の説明は示していないからです。

では、プロテインのパウダーからたんぱく質を除いた残りの30%には何が含まれていて、それらは我々の健康を害する可能性があるのか、検討していきましょう。

プロテインのたんぱく質以外の成分は、ほとんどが脂質と炭水化物。

プロテインに含まれる成分を調べるために、僕が愛用しているマイプロテインの「Impact Whey Protein Cookies & Cream flavor」(要するにホエイプロテイン)の裏面を見てみました。プロテインも物によって成分が微妙に変わりますし、特にホエイかカゼインかウェイトゲイナーか、という大きなくくりが変わればにその違いは大きくなりますが、今回は筋トレを趣味にしているトレーニーならほぼ確実に飲んでいるホエイについて考えます。ホエイだけでも色々な会社の色々なブランドがありますが、成分にそれほど大きな差はない(脂質やたんぱく質のマクロ栄養素の割合の差はあれど)でしょう。さて、本製品によれば、プロテインシェイク1杯(パウダー25g)には、

たんぱく質20g炭水化物1.8g脂質1.2g(ここまでマクロ栄養素)、食物繊維0.1g食塩0.06g

が含まれているとのことです。あれあれ?これ、足し算してみると23.16gで25gになりません。これはどういうことでしょう。おそらくこの最も大きな原因は有効数字で、成分表示を有効数字2桁で示しているので、唯一10の位があるたんぱく質の含有量が小数第一位まで示されていないのでしょう。有効数字とかなんやねんという文系の方は、たんぱく質の含有量は小数第一位まで書かれていないので、±1g程度誤差が出ているとだけ理解してください。さて、この影響を差し置いても23.16gと25gの差は最小で0.94gほどあります。(たんぱく質が本当は20.9g入っていて、小数第一位を切り捨てられている場合)よって、この0.94gの中に成分表示に載っていない成分が含まれているのです。(本当は脂質やたんぱく質の量の誤差もこの0.94gに含まれているが、それを差し引いても別の成分が含まれている)

成分表示に載っていない成分とは何か。

これは多くの方が書かれていますが、ほぼ確実に人工(代替)甘味料でしょう。プロテインはたんぱく質の割合を高め、糖質、脂質の割合を減らす一方で、飲みやすい味にするために人工甘味料を加えています。人工甘味料は、ダイエット食品や健康食品、最近では普通のお菓子などにも使われている砂糖ではないが甘くほぼノンカロリーの物質で、有名どころのアスパルテームは砂糖の200倍ほども甘い味がするそうです。この理由は、多くのサイトで説明されているため簡単に言いますが、「人体が栄養と感知しないため排出される、あるいは吸収されてもほとんどカロリーがない」ことです。最近では人工甘味料の危険性を謳う人が出始めたことで、それらを毛嫌いする人向けに、天然甘味料だが人工甘味料と同じような効能を持つ(つまり甘いがほぼノンカロリー)甘味料が使用されることも増えたため、代替甘味料と呼ばれることも多いようです。

とざっと人工甘味料の説明を書きました。

さて、この人工甘味料ですが、近年は「発がん性がある」「神経毒である」「乳児の奇形を引き起こす」などと散々の評判です。

人工甘味料は本当に、「危険なのでなるべく摂るべきでない」のか。

結論から言うとこれは今のところよくわかりません。「ここまで読ませておいてなんだそれはやる気あんのか!」と思った方、僕はやる気はあります。ここまで読んでくださった読者の方になるべく正しく中立的な情報を知っていただきたいと思っています。健康関係の話題はみなさん敏感ですが、ある物質が身体にどういった影響を与えるか(因果関係)を医学的に立証することはそれほど簡単ではなく、(だからマウスを使って何度も実験を行いますし、それでも人間とマウスは違うので難しいです。)昔と比べ圧倒的に医学が発展した現代でも、確実に言えることより不確実なことの方が圧倒的に多いのです。

では結局どうすれば良いか。

「人工甘味料を摂ると健康被害を受けるから一切やめるべき」という極端な考え方は、「水を飲んだら中毒で健康被害を受ける可能性があるので飲まない」と言っているのとあまり変わりない。

僕は単にインパクトのある見出しにしたいがためにこのようなことを主張しているのではありません。僕らが普段必要としている水、食塩、糖分、脂肪分、あらゆる経口摂取するものには、摂取上限というものがあります。簡単にいうと、これらは取らなさすぎてはダメだが、取りすぎもダメということです。人工甘味料もそれと同じで、一定摂取量を超えた摂取は人体に害を与えるが、微小量なら問題ない。はずですし、本来医学系の論文にも(というかあらゆる科学的な論文は)「被験者に与える摂取量を記載して」いるはずで、多くのサイトはこうした前提を記載しないで、とにかく人工甘味料は危険だ、と何も考えずに科学的根拠を重視しないで書かれています。こうした意見に対する反論として、「人工甘味料はこれらと違って必要不可欠なものでないから、そもそも同列に語れるものではない。」という意見が予想されます。しかし、その「必要不可欠なもの」とは何かを言い換えると「人間が毎日とりあえず生活を送りながら平均寿命程度生命を維持する上で」必要なものと言えるでしょう。

筋トレが本当に好きな人にとって、人工甘味料が多少リスクがあるからと言ってプロテインなしで筋トレの成果がなかなか出ない状態でとりあえず生活を送れるだけの人生は、もはや生きていても喜びを感じられないでしょうし、それは人工甘味料を摂取することで多少寿命が短くなるより辛いでしょう。つまりハードな運動や筋トレをしている人にとって「生きる上で必要不可欠なもの」というのはそもそも「とりあえず生きて仕事をしてなんとなくある程度は体調良く歳をとっていきたい」人とは違うのであってそういう人に、「必要不可欠でないからプロテインをやめろ」というのはナンセンスです。

情報に気を配りつつ、優先順位をつけて生活する

プロテインを飲むにしても、ノンフレーバーにすれば人工甘味料をなるべく避けることはできますが、飲みやすさを犠牲にする必要があります。僕たちは何かメリットを得たいなら、別のデメリットに目をつむらなければならないときがあります。すべての人はその損得計算をして、自分なりに正しい選択をしながら生きているにすぎないのですが、ときどき「これが絶対正解で、これ以外の選択肢はあり得ない」という主張をする人がいます。こういう人のナンセンスさには意外と気づかないものです。なぜなら、自信満々に意見を言っていて、なんだか科学的な根拠もありそうだからです。(本当はそれは全然科学的ではなかったりするのですが。)情報が氾濫する時代、僕たちは何が正しく何が間違っている、あるいはほとんどの物事には正解なんてないのか、判断するのが難しい時代に生きているとも言えるでしょう。しかし、それは情報に間違いがあるからというより、自分自身が自分のことをよくわかっていないからということが多いように思います。たしかに上述したように科学的でない情報を当たり前のように、リテラシーのない人々に信じ込ませる情報を発信する方も悪いかもしれませんが、そうした発信者は別に悪気があるわけでもないし、むしろ情報受信者の力になりたい、なるべく正しい情報を発信したい、と考えていることの方が多いです。ですが、僕たちが何を最も優先したいのか、自分自身で自分を理解していればそんなことで悩む必要はありません。

自分が優先すべき優先順位にしたがって、メリットデメリットを勘定して決めれば良い。のです。

参考文献:

https://hapimono.com/artificial-sweeteners/

https://matome.naver.jp/odai/2136780173669119701

http://toyokeizai.net/articles/-/153942

http://www.mag2.com/p/news/216963

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